【2020年最新版 肝臓サプリ】肝臓の数値が高い犬や猫にオススメです2019年11月05日
【2020年最新版 肝臓サプリ】肝臓の数値が高い犬や猫にオススメです
(最終更新日:2021年1月8日)執筆者:沖田良太(獣医師)
動物病院の健康診断で
「肝臓の数値が高いですね、肝臓がわるいですね」
と言われたことはありませんか?
肝臓は消化、貯蔵、解毒といった様々な機能に関与する重要な臓器ですので、肝数値が高い場合はサプリメントなどでケアする必要があります。
今回は肝数値が高い犬や猫に獣医師がオススメしたい、最新の犬・猫用の肝臓サプリ”SAMYLIN“を紹介します。
SAMYLINはサプリメントですので、基本的にどのようなお薬・サプリメントとでも併用可能です。
まず肝臓の働きには
1.からだを構成するたんぱく質をアミノ酸から合成する働き
2.アンモニアなどの体にとって有害な物質を分解し解毒する働き
3.グリコーゲンやビタミンなどを蓄える働き
4.脂肪の消化・吸収を助ける胆汁をつくる働き
といったものがあります。
動物病院でよく測定する肝臓の数値には
・ALT(GPT)
・ALP
・AST(GOT)
・GGT
といったものがあります。
これらは、肝細胞の中に酵素です。
肝臓がダメージをうけると、細胞から上記の酵素が漏れ出してくるため、肝臓病のマーカーとして見ます。
特にALTやALPに関しては、1000、2000、3000と非常に高くなることがあります。
肝数値が高くなる原因とは?
・肝臓腫瘍(良性・悪性があります)
・門脈体循環シャント
・急性肝炎・慢性肝炎
・高脂肪な食事の給餌
・副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)
・ウイルス・細菌感染
・薬物投与(ステロイドやフェノバールなど肝臓に負担をかけるもの)
・毒物
・肝リピドーシス(猫で起こります)
肝臓腫瘍には良性・悪性があります。
悪性の肝臓腫瘍になると余命は年程度です。
悪性の肝臓腫瘍がどんどん大きくなってしまうと、腹腔内で破裂してしまい大量出血を起こしてしまいます。その場合、緊急オペを行い腫瘍を摘出しなければ、ほとんどの確率で命を落としてしまいます。
肝臓病の症状
肝臓病の症状は、
・嘔吐
・下痢
・食欲不振
・黄疸
・腹水
といった症状が現れることがあります。
ですが肝臓は沈黙の臓器と呼ばれているくらい、少しのダメージを受けていても症状があまり出ない臓器なのです。
そして肝臓機能の75%にダメージが及んでしまった場合や肝臓の繊維化により肝硬変を起こしている場合には、Albの低下・黄疸・腹水の貯留が起こり、嘔吐・下痢・食欲不振といった全身症状を発症します。
このレベルになってくると治療するのが困難となり、余命は長くても数ヶ月から半年程度になってしまいます。
肝数値を下げるにはどうしたらいいか(サプリ)
・SAMYLIN(サミリン)
2019年に発売された粉末状の新しいサプリメントです。
肝臓の健康維持をサポートするS-アデノシルメチオニン(以下SAMe)などが含まれているサプリです。
肝臓がダメージを受けると活性酸素が発生します。活性酸素により肝臓は繊維化を引き起こし、肝硬変の状態になってしまいます。
その活性酸素による悪い影響を防ぐには、抗酸化物質を摂取する事が重要です。
SAMeは、生体内にもともと存在する化学物質で、グルタチオンという抗酸化物質の産生に関与しており、活性酸素を中和してくれる働きがあります。
またSAMYLINには、SAMe以外に抗酸化物質のビタミンE・シリビン・ビタミンCが含有されています
これらの物質が肝臓の保護や抗炎症効果をもたらし、肝数値改善の手助けをしてくれます。
SAMYLINにかかる費用(1カ月当たり)
SAMYLINは小型犬・猫であれば1日1包投与します。
価格は220円+税/包となりますので、1カ月にかかる費用は約6,600円となります。
遠方への郵送にも対応しておりますので、お気軽にご相談下さい。
また、SAMYLINを購入される方には、事前に血液検査データ・投薬歴の共有をお願いしております。
既往歴・現在の病状・飲んでいるお薬などを問診後、サミリン購入手続きとさせて頂きますので、よろしくお願いいたします。