どうぶつの小児科

おうちに新しく子犬・子猫を迎え入れたら…

新しい家族の誕生、おめでとうございます

これからワンちゃんは15年、ネコちゃんは20年、あなたのパートナーとなるどうぶつたちです。 どうぶつたちは、私たちが苦しい時や悲しい時も、いつも無邪気な様子で我々の心を救ってくれます。 しかし逆にどうぶつが病気になって、家族の方が心配しなくてはならない時もあると思います。どうぶつたちの一生の中で、最も大切だと言えるのがこれからの1年間です。 この時期にどれだけ手間をかけてあげるかで、その後の健康管理が大きく変わります。 この時期に相性の良い動物病院を見つけておくと、今後のペットライフは安心できるものとなるでしょう。

さて、では具体的には何をしてあげたらいいのか。 ペットショップの方からもいろいろと教えていただいたかと思いますが、おさらいしてみましょう。

関内どうぶつクリニックでは、多数のペットショップの動物たちを治療してきた豊富な経験から、これらの小児科医療サービスを行っています。 どんな小さなご不安でも構いません。 安心して私たちにご相談ください。

 

 

 

子犬の発育について

社会化期前半まで(生後3~8週間)

この時期は親犬と一緒に過ごす必要があります。早く親と引き離された場合、犬としてのコミュニケーション能力に障害が生じ、将来的に問題行動をとる可能性が高まります。

社会化期後半(生後8~12週間)

子犬は少しずつ警戒心をみせるようになりますが、まだ社会化しやすい状態です。★多くの場合、この時期に親犬の元から離され、新しい飼い主の元に導入されます。

若年期 上限6~12ヵ月 juvenile period 離乳~性成熟に至るまでの時期

社会化期から引き続き、行動様式の形成に重要な時期です。盛んに遊び行動をとり、その中で身体能力を発達させ、犬同士のボディーランゲージなどを学びます。

新生子期 生後約2週間まで neonatal period

まだ母親に哺乳や排泄の世話をしてもらわないと生きられません。視覚や聴覚も未発達です。

移行期 生後2~3週間 transitional period

目や耳道が開き、音などに反応ができるようになります。遊ぶ、尾を振るなど子犬らしい行動をとりはじめます。

社会化期 生後3~12週間 socialization period(感受期 sensitive periodとも呼ばれる)

この時期の子犬は好奇心が高く、警戒心が低いです。様々なものに興味を持って近づき、周囲環境の楽しいものや怖いものを覚え、容易に順応するため、社会化(所属する社会の価値意識を学び、ルールを身につけること)しやすい時期です。周囲の人や動物との愛着を形成し、犬としてのコミュニケーション能力を獲得するのもこの時期です。

子犬を飼いはじめたときには

新しい家族や環境に上手に馴れることができるように、安心できる環境を整えてあげましょう。

子犬用のサークルを用意し、中にトイレと寝場所を設置しましょう。寝場所は周囲の刺激から適度に隔絶できるよう、側面が覆われた形のものが良く、クレート、ドームなどが推奨されます。クッションなどを寝場所とする場合は、サークル自体を布で覆って、静かな環境を作ってあげましょう。

社会化を促進するために、子犬に良いかたちで人間の社会を紹介してあげましょう。

子犬の時期、とくに社会化期に、人間社会のさまざまなもの(家の外の環境、車、他の犬など)が怖くないものだということを経験させておくと、これらを怖がらない穏やかな犬に育つことができます。
※社会化期後半は通常子犬の時期のワクチン接種が完了する前ですので、抱いて外に連れだす、パピー教室などで清潔な環境下で健康な子犬同士遊ばせる、など感染症に注意しながら社会化を促進することが推奨されます。

排泄場所を教えましょう。

間違った排泄場所を覚えてしまう前に、正しい場所を教えてあげましょう。ポイントは、けっして叱らないことです。怒られると、見えない場所に隠れて排泄するなど、より困った行動をとることがあります。排泄しそうな様子がみられたら、すぐにトイレに誘導し、うまく排泄できたら褒めてオヤツを与えましょう。失敗したときには、叱らずにそっと片づけてあげましょう。

吠えを予防しましょう。

昔は「イヌの仕事は吠えて泥棒を追い払うこと」でしたが、現在ではイヌの吠え声はご近所トラブルのもと、クセづくと大変です。小さい頃からできるだけ吠えないように育てましょう。吠えさせない方法は、

 

  1. ① 吠える原因を取り除いて止めてもらう
  2. ② 吠えるのを罰して止めさせる

と大きく二つに分けられますが、②の吠えるのを罰して止めさせる方法は、犬と飼い主との関係を悪くしてしまうことがあるので、お勧めできません。子犬の時期はまだ飼い主との絆を十分形成できていないので、は特に避けたほうがいいです。の方法は、遊びを要求して鳴くなら毎日十分に遊んであげる、何かが怖くて鳴くなら怖いものを見せないようにしてあげる、などです。少し甘やかしてしまっても、後から少しずつ、遊んでいいときと悪いときがあることや、怖がっていた対象が怖くないことを教えてあげれば、大丈夫です。

※オスワリなどのしつけを行う時期は特に決まりがありません。子犬の頃のほうが覚えるのは早いですが、いくつでも教えることはできます。子犬が新しい環境に慣れ、十分に飼い主に愛着を示すようになってから行うといいでしょう。

 

 

1週間後健診 初めての動物病院

初診料 1,600円 に含まれるもの (カルテ・診察券作成料も含みます)
一般健康診断 体重測定をし、全身を触診します。身体に異常がないかチェックします。
食事の指導、量の相談など 身体がぐんぐん成長するこの時期に、適切なフードの与え方をご提案します。ご希望があれば、フードの無料サンプルを差し上げています。
社会化、しつけの指導、紹介 家族の中で、お友達の中で、互いにハッピーでいられる関係になるために。
ノミやダニの予防について 正しい予防方法をご説明いたします。(予防薬をお出しする場合は、別途費用がかかります)
詳しくはコチラ
初診料に含まれないもの
検便(1,000円) 便に虫がいないか検査をします。
子犬にとって、下痢は最も心配な症状の1つです。
詳しくはコチラ
時期によっては予防注射
(5種ワクチン 6,000円~)
2回目または3回目目の予防注射をする時期です。
正しい予防注射の打ち方をご説明いたします。
 

1ヶ月後健診 (3~4ヶ月齢)

再診料 1,000円 に含まれるもの
一般健康診断 体重測定をし、全身を触診します。
順調に成長しているか、チェックします。
初めての爪切り 自分でやると、どこまで切っていいのかわかりませんね。
病院で切ってあげましょう。
肛門腺しぼり 肛門腺はたまると破裂することがあるので、定期的なケアが必要です。
でも、しぼるのにちょっとしたコツがいるのです。 指導いたします。
再診料に含まれないもの
検便(1,000円) 便に虫がいないか、再度チェックします。
時期によっては予防注射
(5種ワクチン 6,000円~)
3回目の予防注射をする時期です。
狂犬病予防注射
(3,000円)
法律で接種が定められている予防注射です。
接種後は届け出が必要となります。 手続きの代行も行っております。
フィラリア予防開始
(体重により1,000円~)
蚊に媒介される怖い病気です。
蚊が発生する時期に予防が必要となります。
詳しくはコチラ
 

3ヶ月後健診 (5~6ヶ月齢)

再診料 1,000円 に含まれるもの
一般健康診断 人間で言うと、早くも “小学校低学年の児童” といったところです。
順調に成長しているかどうか、チェックしてあげましょう。
骨や関節の健診 走っている様子に違和感を感じたことはありませんか?
膝の関節等、異常がないかを触診します。
再診料に含まれないもの
フィラリア予防
(体重により1,000円~)
蚊が発生する時期には、継続して予防が必要です。
詳しくはコチラ
尿検査 (1,000円) 異常がないかどうか、この時期に一度調べておくと安心です。
一般血液検査(8,000円) この時期には、生まれつき持っている内臓の病気がないかを確認することが重要です。
ネコはウイルス検査
(5,500円)
ネコに特有の伝染病(ネコ猫免疫不全ウイルス感染症など)ウイルスに感染していないかを調べます。
 

通常健診 (6ヶ月齢以降)

再診料 1,000円 に含まれるもの
一般健康診断 月に1度、定期的にお連れいただくのが安心です。
普段から獣医師とコミュニケーションをとることで、万が一の時にも、発見・処置を素早く行うことができます。 お気軽にお連れください。
再診料に含まれないもの
フィラリア予防
(体重により1,000円~)
蚊が発生する時期には、継続して予防が必要です。
詳しくはコチラ
避妊去勢手術 約6ヶ月齢から、避妊・去勢手術をすることができます。
避妊手術は、乳がん・子宮・卵巣の病気を予防することができます。
オス、メスともに早期の手術をおすすめしています。
 犬 避妊手術 36,000円~ (体重による)
 犬 去勢手術 29,000円~ (体重による)
 猫 避妊手術 30,000円~ (体重による)
 猫 去勢手術 22,000円~ (体重による)
詳しくはコチラ