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獣医師 座談会

座談会テーマ

  • 動物に優しい医療

    関内どうぶつクリニックの全スタッフがテーマに掲げる、『動物に優しい医療』 について語っています。
  • 話しやすい、聞けないことがない雰囲気作り

    病院での診察中、「思うように話せなかった」「聞きづらくて聞けなかった」 等の経験をされたことはありませんか? 我々関内どうぶつクリニック全スタッフは、オーナー様にこのような思いをさせないよう心がけます。
  • 牛草 顧問牛草 顧問
  • 中村 院長中村 院長
  • 田中 副院長田中 副院長
  • 杉浦 獣医師杉浦 獣医師

動物に優しい医療

『一歩先を行った』 かつ、 『動物に優しい医療』

座談会風景

杉浦 獣医師 先日、他院から転院してきた重度のアレルギー皮膚炎を患ったシーズー犬でのことです。 食事療法、シャンプー療法が効かず、ステロイド治療を行うことになったそうなのですが、始めは痒みや発疹はなくなりましたが、段々効かなくなり、痒みが出てきて、ステロイドの量を増やす、また効かなくなる、また量を増やす、ステロイドの他にも免疫抑制剤を追加する…と薬漬けになっていました。更にはステロイドの副作用で太ったり、肝臓の数値が上がってしまったり、そして関節が弱くなったり…と。

日本の中ではステロイドを使うことは比較的スタンダードな治療法で、どこの病院でも一般的に行われている治療法には違いないと思いますが、こういった治療法に僕は違和感を感じてしまうのですが、先生方は似たような経験をされたことはありませんか?

診察風景 田中 副院長 僕も似たような経験をしたことがあります。依然受け持った子で、リンパ腫のミニチュアダックスがいました。抗がん剤治療をすることで、治癒はしないが延命できる可能性がある、ということをご家族にお伝えし、治療をスタートしました。確かに結果延命できましたが、抗がん剤治療による副作用が強く出てしまい、副作用の治療のために入院が必要な状態が治療中にありました。リンパ腫に対する抗がん剤治療はスタンダードな方法ではありますが、より動物に優しい方法がないのか、ということはそのことをきっかけに考えるようになりました。

牛草 顧問

牛草 顧問 動物にとって苦しくない治療、『動物に優しい医療』 を心がけたいですね。

アレルギー性皮膚炎の分野において、ヒトでは WHO(世界保健機構)が 「アレルギーを直す可能性のある唯一の治療法」 と認めた 減感作療法 があります。 動物でも 2010年の世界皮膚科研究会で、推奨される治療法であるとするガイドラインが示されました。 従来の皮膚病治療の 『一歩先を行く治療法』 と言えます。この治療により、ステロイド治療を行わずに済む、少なくとも現状のステロイドの量を減らすことができる、ということが最新の文献で明らかになってきました。 さらに当院は、国内では初めて本格的に、従来の減感作療法をさらに改良した 『 急速減感作療法 』 を導入しました。

処置風景

中村 院長 急速減感作療法の導入によって、より早く効果が出て、且つ、来院回数を減らすことに成功しましたね。 2009年の大阪で開催された動物臨床年次大会にて、顧問が日本で初めて急速減感作療法の安全性と治療効果について発表した時の “従来の方法と差がない” というデータは大きな反響を呼びましたよね。現在50件の急速減感作治療を行っていますが、大きな副作用も出ておらず、減感作療法のみでステロイドを使用しなくてもよくなっている患者さんもいます。 動物への負担が少ないことが一番嬉しいですね。

処置風景

牛草 顧問 そうですね。減感作療法の他にも、動物への負担が少ない治療法として、リンパ球活性化療法がヒト医療と同様、動物医療でも導入され始めていますね。抗がん剤や放射線治療で起こるような重大な副作用は少なく、癌を抱えた動物にとって、治療法の選択肢の一つとなるよう、現在研究が続けられていますね。

内視鏡 杉浦 獣医師 内視鏡検査も 『優しい医療』 と言えると思います。
「長い間、下痢と嘔吐をしているのですが、かかりつけの病院で、病気の診断治療には開腹手術が必要だと言われたのです。本当に手術が必要なのでしょうか?」 と、オーナー様がセカンドオピニオンを求めて当院にいらっしゃることが多くありますね。 結果としてお腹を切ることなく、内視鏡検査でIBD(炎症性腸疾患)と診断がつき、適切な治療をすることができました。

処置風景

牛草 顧問 いかなる病気の分野に関わらず、動物やオーナー様の置かれている状況を的確に、そして総合的に考慮し、『一歩先を行った』 且つ 『動物に優しい医療』 を提供し続けて行きたいですね。

話しやすい、聞けないことがない雰囲気作り

十分なコミュニケーションを心がけます

ミーティング風景

田中 副院長 人の病院では医療ソーシャルワーカーと呼ばれる、医師でも看護師でもなく、患者とコミュニケーションを取ることにより、患者の抱える問題を解決する役割の方がいるとのことです。

ソーシャルワーカーの方の役割の一つして、患者様が聞けなかったこと、聞きにくかったこと等を聞き、より患者様に質の高い医療を提供する役割を果たしているようです。

例えば
「診察中は気に留めなかったが、どうして今回この薬が出てるのかが分からない」
「治療にかかる費用について詳しく知りたいのですが、聞きづらくて聞けなかった、とのことです。」
「専門用語が多くて、話全体が理解できませんでした、とのことです。」

などです。

やはり、医療の現場では聞きたくても聞けないような雰囲気を作ってしまっているのでしょうか。

関内どうぶつクリニック 外観風景

杉浦 獣医師 オーナー様が話しやすい、聞きやすい環境を作ることは大事だと思いますね。よく話し合えれば話し合えるほど、動物の情報が詳しく分かる訳ですから。 コミュニケーションの中から診断の鍵を見つけることは、動物たちを診察する上でとても重要だと思っています。

牛草 顧問

牛草 顧問 獣医師とオーナー様で理解しあえているか、話の途中で確認していく必要があると思います。 また、専門用語の使い過ぎには要注意です。ついつい我々は病気をより詳しく伝えようとするあまり、起こしがちな失敗です。 分かりやすい言葉で伝えて行くよう心がけて行くべきです。

関内どうぶつクリニック 外観風景
杉浦 獣医師 メインの話をするのは担当医ですが、1人の患者さんを全スタッフが診ているように心がけたいですね。 診察が終わった後も、待合室で困った顔をしたオーナー様を見かけたら、「何か分からなかったことはないですか?」 と積極的に話しかけて行きたいですよね。