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当院の医療理念

動物に一番優しい医療の追求

これが 当院の医療理念です。
病気を患った動物たちに、更に追い打ちをかけるような辛い治療を課していないのか?
医療に携わる我々は、現在の治療に本当に後ろめたさはないのか、満足をしているのか?

私が10年の間、ずっと考え続けてきたテーマです。
勤務医として東京都の病院で働いているとき、腫瘍担当医としてガン治療の最先端を学びながら、数多くの症例を経験してきました。 当時私もまだ若くぎらぎらしており、文献ベースの最先端の医学を追求し 成果を出してきましたが、やはりそれでは対応できない症例がたくさんありました。 それは治ることのないガンです。

手術で頑張っても、抗がん剤を使っても… はじめから治らないことは分かっているのですが、一縷の望みにかけて何とか治してあげたいという気持ちから 飼い主さまを説得し、動物には辛い治療とわかっていながら、ガンの進行を遅らせる手段として抗がん剤を選択せざるを得ませんでした。

当然ですが、手術で治っていく動物、抗がん剤によって非常に大きな改善がみられ 大きな副作用もなく延命ができ、ご家族の方と共に喜んだことも数多くありましたが、一方、症例を経験すればするほど 納得できない気持ちが自分の心の中でどんどん大きくなって行きました。 また、体力の問題などから手術も抗がん剤もできないという動物もたくさんいて、この子たちには本当にわずかな緩和的な治療しか行えず、無念な経験をたくさんしてきました。

関内どうぶつクリニックを開業して2年ほど経った頃、乳がんの手術後の補助的抗がん剤を行っていた時に、抗がん剤の副作用が強く出てしまい 瀕死の状態になってしまった1匹の犬と出会いました。 私も1週間家に帰らずに病院に泊まり込みこの犬の看病をしながら、抗がん剤治療に対する大きな疑問と 自分の無力感にさいなまれながら、本当にこれは正しい治療なのか、これは許されるのか? という自問自答を繰り返しました。

結局この犬は抗がん剤の副作用からは回復しましたが、数週間後 ガンが進行し亡くなりました。

この思いを持ちながらも、一臨床医である自分には標準的な治療と言う武器しか持てず、抗がん剤治療を続けていました。 そんな頃、人間では第4の治療として 免疫療法 が盛んに行われていることを知りました。 ただ、費用がものすごくかかること、病院としても多額の初期投資がかかることから 当時はまだ現実的なものではありませんでした。

しかし2年前に、名古屋大学医学部の岡田邦彦博士が 動物で使えて、且つ費用が抑えられる方法を開発し 臨床研究に供されることを聞き、すぐに飛びつき大阪での研修を受け、院内に細胞培養室を設置するに至り、細胞免疫療法を自院で行えるようになったのです。

この思想は、他の病気の治療にもつながっていきます。 治療薬としてステロイドのみが使われ不治の病とされたアレルギー性皮膚炎には、薬を使わずに完治が見込める 減感作療法、その中でも動物とそのご家族の来院負担をできるだけ減らしたいということから、アメリカでもまだ最先端の方法である 急速減感作療法 を日本で初めて本格的に取り入れ、現在は日本で一番の治療症例数となっております。

また、今まで病気として認識されず、治療がされてこなかった “生まれつきお腹が弱い” という子たちが 内視鏡検査 によって的確な診断がつき、そして治療により普通の子と同じような快適な生活が送れるようになるということもわかってきました。 これがわかった時には本当に嬉しく、スタッフ皆で大喜びしたものです。内視鏡検査の症例数も現在は大学病院に匹敵し、2013年に行った学会発表でも広く注目を集めました。

しかし動物に優しいだけでは、医療ではありません。 日本では 日本学術会議(副会長 東京大学獣医学科名誉教授 唐木秀明先生)、日本医学会・日本医師会がホメオパシーを完全否定しました。 これは、ホメオパシー(レメディー)が科学に裏付けられたものではないからです。

我々も科学者の端くれとして、これには強く賛同します。 “獣医師が行う以上 科学に裏打ちされた医学がベースになくてはいけない” というのが、関内どうぶつクリニックの考え方です。

関内どうぶつクリニックがこれまでやってきたこと、
そしてこれからやっていくこと。

「動物にいちばん優しい治療を行える病院」

5年前にこの医療理念を明文化し、診療および研究を行ってまいりました。
さらにこの五年間で積み重ねてきた結果をお示しいたします。

アレルギー治療分野

皮膚科診療はさらに充実してまいりました。
皮膚科診療には非常に遠方からも患者様にいらしていただいています。
そのほとんどがアレルギー疾患を主症状に来院されます。
そのようなこともあり、急速減感作療法は日本で最も多い症例を治療している病院です。
この分野におけるリーディングホスピタルとして、よりよき治療に貢献します。

腫瘍免疫治療分野

免疫細胞療法は導入から3年が経ちのべ180回の治療を行いました。今は日本における免疫細胞療法の牽引役としての役割も果たしています。2014年4月より顧問は日本の獣医大学において唯一の細胞治療の講座を持つ、大阪府立大学大学院博士課程に在籍し、より深い研究を行っています。

眼科診断分野

眼科は緊急疾患が多く、当院のような眼科の専門医が所属しない一次診療施設においても、診断、治療を早急に行わないとならない病気が多く見られます。そのために中村院長が5年間専門医の指導をうけながら学び、現在非常に高いレベルで診断、治療ができるようになっています。

内視鏡検査および慢性消化器疾患治療分野

私たちは内視鏡を、胃や腸に対する聴診器と考えています。これは胃や腸の病気のほとんどは内視鏡検査以外では見つけることが難しいからです。そのようなことから、内視鏡検査はさらに症例数を重ね、2014/03/10現在130症例を重ねております。これは大学病院に匹敵する症例数で、さらに検査精度があがっています。また当院に在籍するすべての獣医師が、ほぼ同じクオリティーで内視鏡検査が行えるようになりました。
また25年11月に行われた動物臨床医学研究会年次大会におきまして、顧問牛草が内視鏡検査について「プライマリケア病院において3年間に行った内視鏡検査120症例の分析
」というテーマで学会発表を行い、一般クリニックでの内視鏡検査の大きなデータが大きな注目を集めました。
これらの研究データは、より有効な治療を行う上での有益なデータとして利用されています。

また適切なタイミングで適切な治療を受けていただきたい。ということから高度診療施設とも従来よりも密に連携を行い、さらに充実した環境が整いつつ有ります。

またこの5年間で飼い主様により高いユーザビリティーを感じていただくべく、様々なプロジェクトが計画されております。こちらは決定次第随時公開していきます。

2014年 3月 20日   関内どうぶつクリニック 顧問  牛草 貴博