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犬の歯周病のおはなし④ 〜自宅でのデンタルケアについて〜2019年03月12日

前回は歯周病の病院での治療についておはなししました。

今回はご自宅でできるデンタルケアについておはなしします。

いきなりですが、質問です。

わんちゃんの歯垢は何日で歯石に変わるか覚えてますか?

答えはこちらの記事に書いてあります。

わんちゃんは歯垢が歯石に変わるのが私たち人間よりもずっと早いため、こまめに歯垢を落とす必要があります。

できれば毎日、少なくとも2-3日に1回はやりたいです。

 

では、どういったケアで歯垢を落としていくのかご紹介していきます。

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最も効果があるデンタルケアは歯ブラシを使用した歯磨きです。

ですが、いきなり歯ブラシをさせてくれる子はほとんどいません。やらせてくれたらラッキーです!

ですから、まずはお口の中に手(将来的には歯ブラシ)を入れられることへの抵抗感を減らすところからやりましょう!

 

1.  歯磨きペースト

初心者の方はまずここから始めましょう。まだ乳歯の子犬もここからです!

どんなペーストがいいかはスタッフにお聞きください!

おいしい味のするペーストを舐めている間にお口の中に指を入れ、歯茎を優しくマッサージしてください。

おいしい味を楽しんでいるときにやればお口の中に指を入れられることへの抵抗感が減ります。

これに慣れてきたら次のステップに進みましょう!

 

2. デンタルシート

動物用デンタルシートの表面には細かい突起がついていて、歯垢を取りやすい構造になっています。

歯の表面を滑らせて歯垢を取っていきます。

この時のポイントは歯肉付近を重点的に磨くことです!

できれば裏も磨きたいですが、嫌がることが多いので、無理せずやっていきましょう。

ポイントはわんちゃんも飼い主さんも無理せず継続することです!

 

3. 歯ブラシ

デンタルケアで最も効果的なのは歯ブラシです!

歯周病の原因は歯周ポケット(歯肉縁下といいます)内の歯垢だとわかっています。

ペーストやシートではそこの歯垢にはアプローチが難しいので、歯ブラシが一番効果的なのです。

歯周ポケットに向けて45°の角度をつけて磨くのが理想的とされています。

歯ブラシの硬さは一番柔らかいものを使いましょう!

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上の写真のように磨いていきます。下の写真のように360°ブラシのものを使えばどこかが歯周ポケットに入ります。

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どれが合うかはその子によって違うので、いくつか試してみると良いです。

歯ブラシの替え時は、ブラシの先端が開いてきた時です。

 

+α. 歯磨きガム

デンタルシートも歯ブラシもわんちゃんにとっては嫌なことです。

デンタルケアを日常の中に取り入れるにはご褒美が重要です。

お気に入りのおやつでもいいですが、それが効果的な歯磨きガムであればより良い効果が期待できます。

歯磨きガムを調べると無数に出てきます。では、どんなガムが効果的なんでしょうか?

適度な弾力と厚みがあり、2-4分かけて食べるものが推奨されます。これについて説明していきます。

<適度な弾力と厚み>

歯磨きガムは歯と擦れることで歯垢が取れるようになっています。

先ほども説明した通り、歯周病の原因は歯周ポケット内の歯垢なので、噛んだ時にガムが歯肉のフチ(歯肉縁)まで届くものである必要があります。

硬いガムだと、歯肉縁まで届かないどころか、歯が折れてしまう危険性すらあります。

適切なガム選びは獣医師にご相談ください。

<2-4分かけて食べる>

歯磨きガムを10秒くらいで食べてしまうというお話をよく聞きます。

考えられる理由は2つです。

①歯磨きガムが小さすぎる

ガムは噛まなければただのおやつになってしまいます。

ガムを小さく切っている方はいますぐやめましょう。

②ひとくちが大きい

ガムをわんちゃんに託すと大きな塊で噛んで飲み込んでしまう子がいます。

ガムは下の写真のように飼い主さんが手に持って噛む範囲を制限してあげると良いです。

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わんちゃんよって、右でよく噛む子、左でよく噛む子がいますので、それも飼い主さんがコントロールして噛ませると良いです。

 

硬すぎるガムは絶対にあげないでください!

基準は人の親指の爪をガムに押し当てて跡がつけば歯が折れる心配はありません。

爪の跡が残らないガムは歯が折れる危険性があるので絶対に与えないでください!

歯が折れると常に痛みを感じるだけではなく、歯を抜かなければならない可能性もあります。

 

なかなか奥が深いデンタルケア、病院での治療も大事ですが、日常のケアはより大事です。

難しいこと、困っていることはお気軽に当院のスタッフにお聞きください!