ブログ

犬と猫の歯科専科治療 |『正しい歯科治療』を徹底解説2019年12月09日

犬と猫の歯科専科治療 | 『正しい歯科治療』を徹底解説

【犬と猫の歯石除去】劇的!!歯石びっちりの歯を綺麗にする方法

こちらはある処置をする前の歯石びっちりワンちゃんの歯です。歯磨きなどでは落とし切れない歯石が付着しています。

 

 

 

【犬と猫の歯石除去】劇的!!歯石びっちりの歯を綺麗にする方法そして、これがある処置をした後のワンちゃんの歯です。歯石も全て取れてスッキリ綺麗な歯になっているのが一目瞭然です

 

 

このある処置とは、”全身麻酔による歯石除去“のことです。。

 

麻酔による歯石除去について簡単にまとめると

 

即日退院できます

・処置の時間は1時間程度で終わります

・事前に血液検査を行う必要があります

・口腔内の隅から隅まで綺麗にお掃除できます

・費用は処置料、麻酔料含めて¥41,800(税別)です

・健康であれば老犬でもできます

もし歯石除去をお考えであれば、本記事を一読ください。

 

麻酔下による歯石除去

基本的に歯石や歯周ポケットを綺麗にするには 麻酔下での歯石除去が1番良いです。(無麻酔での処置はオススメできません)  麻酔下での歯石除去のメリット

麻酔がかかっているため

・痛みを感じない
・恐怖を感じない
・細かいところまで処置することができる
・短時間(1時間程度)で終えることができる

など様々あり、ご家族の精神的・肉体的負担を考えると、麻酔下で歯石除去を行う事が推奨されることは言うまでもないでしょう。

 

麻酔下による歯石除去麻酔下の歯石除去では、超音波スケーラーという器具を使います。
超音波スケーラーとは超音波という非常に短い周波の波動を機械的な微振動に変換し、歯石を揺さぶり崩すようにして剥がしていく器具です。
人間の歯科でも使われていますので、馴染みがある飼い主様も多いのではないでしょうか?

 

麻酔は怖い?

麻酔前に必ず血液検査を行い、麻酔をかけても問題がないかどうかを見ていきますのでご安心下さい。
持病があるご家族は慎重に麻酔をかけていく必要がありますので、当院では麻酔の専門医を招いて歯石除去を行います。
また 高齢(12歳以上)であっても、内臓に問題がなければ麻酔をかけても基本的に問題はありません。  当院で歯石除去を行なうのは、10歳〜15歳のご家族が多いので、高齢であっても諦めないでください。

 

無麻酔の歯石除去はどうなのか

近年、無麻酔で行う歯石除去が流行っているようですが、獣医業界の中では基本的にタブーです。
上記にも記したように麻酔は 事前の検査をしっかりと行ない、麻酔医がいればそこまで恐れるものではありません。 

逆に、無麻酔で行うことには様々なデメリットがありますので、オススメいたしません。
1番のデメリットは、歯の処置に対する恐怖を覚えてしまうことです。
そのような恐怖を覚えてしまった場合、今後家で歯磨きなどの日常ケアを行う事は困難となってしまいます。

 

ですので、何か特別なシチュエーションでない限りは無麻酔で行うことはありません。

 

歯石予防のためのケア

もちろん歯石除去は行うべきですが、麻酔は何度もかけたくはないですよね。
そのために日々の歯石予防のケアをしておきましょう。
以下でオススメのケアグッズをご紹介します。

・シグワン

5d98f577-4f63-4128-8abf-2656cd8b0cf3ペット業界初の360°型歯ブラシです。
360°型なので普通の歯ブラシと比較して非常に磨きやすいです。
そして約2万本の超極細毛(毛の細さ:0.06mm)が歯石や歯周病の原因であるプラークをかき出し、お口を清潔に保ちます。1日1回しっかりとムラなく磨いてあげてください。

・デンタルシート(LION)

デンタルシート明日葉ポリフェノールを配合しており、この成分は犬の歯周病菌への抗菌作用が確認されています。
またポリリン酸ナトリウム配合により歯石の蓄積にアプローチします。シートも特殊な加工がされているため、歯の表面の汚れをしっかり除去してくれます。

・オーラベット(歯磨きガム)

オーラベット噛むことによって歯垢や歯石の沈着をしっかりと抑え、口臭を予防します。
オーラベットは、ガムとして初めてデルモピノールを配合しており、歯の健康とお口の衛生管理をサポートします。

綺麗な歯は長寿の秘訣

 綺麗な歯は長寿の秘訣

 歯肉炎が全身に多くの影響を与えことは、ヒト以外の動物に関しても近年の研究で明らかになってきています。

 

 

歯肉炎により引き起こされる病気は

・糖尿病

・肺炎

・心臓病

・腎臓病

といった生活習慣病から内臓の病気まで幅広く存在します。

 

“なぜ歯周病により、このような病気が引き起こされるか?”というと、歯周病の原因菌が歯肉から血管内に入りこみ、内毒素(別名:エンドトキシン)という毒素を発生させます。

その内毒素により、様々な全身性疾患を引き起こすといわれています。

綺麗な歯を保って、健康な犬生・猫生を過ごしたいものですね。

脱線しましたが、そのためにも 麻酔下での歯石除去を全身の病気を引き起こす前にやっておくべきです。 

 

まとめ

 

歯石除去を行なう事は長寿の秘訣です。いち早く愛犬・愛猫の歯の異常に気付いてあげてください。

異常かどうなのか分からない場合は、歯のチェックを獣医師から受けるべきですね。

当院ではいつでも獣医師による歯のチェックを行うことができますので、新患の方もお気軽にご来院下さい。

お電話によるご予約・お問い合わせはこちらよりお願いします

またLINEでもご予約やご相談を受け付けておりますので、お気軽にご相談くださいね。